シャワーの勢いが弱いと、
「水圧の強いシャワーヘッドに交換すれば直る?」
「ミラブルにしたら弱くなった?」
「給湯器が原因?」
と迷いますよね。
先に結論をいうと、シャワーヘッドを交換するだけで住宅側の水圧そのものが強くなるわけではありません。
水の勢いが弱い原因は、シャワーヘッド以外にもあります。
先に確認|シャワーが弱くなる主な原因
① シャワーヘッドの目詰まり
② フィルター・ストレーナーの詰まり
③ カートリッジの目詰まり
④ シャワーホースの折れ・劣化
⑤ 水栓側の流量不足
⑥ 給湯器・給湯方式の影響
⑦ 住宅そのものの給水圧が低い
重要なのは、いきなり新しいシャワーヘッドを買うのではなく、どこから水量が落ちているかを順番に確認することです。
「水圧が弱い」と「水量が少ない」は少し違う
普段はまとめて「水圧が弱い」と言いますが、実際には、
- 住宅へ来ている水の圧力が低い
- 途中で流量が絞られている
- 吐水口が細いため弱く感じる
など複数の状態があります。
そのため、
水の勢いが弱い=シャワーヘッドが悪い
とは限りません。
TOTOも、シャワーを快適に使うには水圧だけでなく適正な吐水流量が必要と案内しています。
原因1|シャワーヘッドの吐水口が詰まっている
以前は普通だったのに、徐々に水の勢いが弱くなった場合は、まずシャワーヘッドを確認します。
吐水面には長期間使うことで、
- 水道水由来の付着物
- 石けんカス
- シャンプー
- 汚れ
などが付くことがあります。
一部の穴から水が出なくなると、全体の水量が少なく感じることがあります。
まず確認すること
シャワーを出して、
「水が出ていない穴がないか」
「一部だけ斜めに飛んでいないか」
を目で確認します。
ただし、掃除方法はメーカー・機種によって異なります。
分解できないシャワーヘッドを無理に開けないでください。
原因2|フィルターやストレーナーが詰まっている
シャワーヘッド本体がきれいでも、水栓やホース側のフィルターにゴミが詰まっていることがあります。
TOTOも、シャワーの水量が減った場合の原因としてフィルターの目詰まりを挙げています。
特に、
- 水道工事のあと
- 給湯器交換後
- 古い配管
- 長期間フィルターを掃除していない
場合は確認する価値があります。
注意
フィルターの場所や外し方は水栓ごとに違います。
必ず水栓の取扱説明書を確認してから作業してください。
止水栓を閉める必要がある製品もあります。
原因3|塩素低減カートリッジが詰まっている
浄水・塩素低減機能付きのシャワーヘッドでは、交換カートリッジも確認します。
例えばミラブルでトルネードスティックを使っている場合、使用期間が長くなると内部のろ材が減ったり固まったりし、水量へ影響する場合があります。
メーカーも、水圧が大きく下がった場合はトルネードスティックの交換によって改善する可能性を案内しています。
ミラブルなら
トルネードスティックを長期間使用
↓
水量が弱くなった
↓
交換時期・ろ材の状態を確認
ミラブルのトルネードスティックは必須ではないため、原因確認として取り外した状態で水量が変わるかを見る方法もあります。
原因4|シャワーホースが折れている・ねじれている
意外と見落としやすいのがシャワーホースです。
ホースが、
- 大きくねじれている
- 途中で折れている
- つぶれている
- 古くなって内部が劣化している
と、水の通り道が狭くなる可能性があります。
シャワーヘッドを交換した直後に弱くなった場合は、取り付け作業中にホースをねじっていないかも確認してください。
TOTOもシャワーヘッドを扱う際、ホースをねじらないよう注意しています。
原因5|水栓側で流量が絞られている
シャワーヘッドより前の水栓で水量が不足している場合もあります。
例えば、
- 止水栓が十分開いていない
- 水栓内部のフィルターが詰まっている
- サーモスタット水栓の湯・水バランスが悪い
などです。
この場合、シャワーヘッドだけ交換しても十分改善しません。
また、最近水栓や給湯器の工事をした後に弱くなった場合は、工事による細かなゴミがフィルターへ入っている可能性もあります。
原因6|給湯器・給湯方式の影響
「水では強いのに、お湯にすると弱い」
という場合は、シャワーヘッドだけでなく給湯側も確認します。
給湯器には、一定以上の流量がないと正常に燃焼しないものがあります。
そのため節水シャワーヘッドなどで流量を極端に絞ると、
- お湯にならない
- 途中で水になる
- 温度が安定しない
ことがあります。
また貯湯式給湯機では、方式によって給湯圧が異なります。
シャワーヘッドだけで給湯設備の特性を変えることはできません。
原因7|住宅自体の給水圧が低い
最初からシャワーの勢いが弱く、他の蛇口も弱い場合は、住宅側の給水圧も考えます。
例えば、
- 高層階
- 給水設備
- 配管条件
- 給湯方式
- 同時使用
などによって実際の流量は変わります。
これはシャワーヘッド交換だけでは根本解決できません。
キッチンで水を使うとシャワーが弱くなる場合
家族がキッチンや洗面所で水を使った瞬間だけシャワーが弱くなるなら、複数箇所の同時使用が影響している可能性があります。
住宅へ供給される水量には限りがあるため、同時に複数の蛇口を開けば1か所あたりの流量が下がる場合があります。
まず、
家のほかの蛇口を全部閉めた状態でシャワーを試す
と切り分けやすくなります。
シャワーヘッドを外して確認する方法
原因がシャワーヘッドなのか、それより前なのかを確認したい場合があります。
ヘッドを通常の手順で取り外せる製品なら、シャワーヘッドを外した状態でホースから出る水量と比較すると判断材料になります。
ヘッドを外すと十分な水量がある
→ シャワーヘッド・カートリッジ・接続部を疑う
ヘッドを外しても水量が少ない
→ 水栓・フィルター・給湯器・住宅側を疑う
水が勢いよく出る可能性があるため、浴室内で低い位置へ向けて少しずつ開いて確認してください。
交換前から弱いなら新しいシャワーヘッドだけで解決しないことがある
ここは特に重要です。
もともと水圧が弱い住宅で、
「ミラブルなら強くなる」
「リファなら水圧が上がる」
と考えて交換するのはおすすめしません。
例えばサイエンスは、ミラブルExについてシャワーヘッド交換だけで水圧が劇的に強くなることは基本的にないと明確に案内しています。
ミラブルzeroについても同じです。
シャワーヘッドは「元の水圧を作る装置」ではありません。
吐水穴や水流設計によって勢いの感じ方を変えることはできますが、住宅の給水圧そのものを上げるわけではありません。
ミラブルで水圧が弱い場合の確認順
ミラブル使用中なら、次の順で確認すると分かりやすいです。
STEP1 水流モードを変える
ミストよりストレート系水流のほうが勢いを感じやすい。
↓
STEP2 トルネードスティックを確認
交換時期・固まり・目詰まりを確認。
↓
STEP3 ストレーナー・フィルターを確認
↓
STEP4 ホース・水栓を確認
↓
STEP5 改善しなければ給水環境を確認
ミラブルzero・艶・潤では、メーカーが給水圧0.1MPa以下では性能を十分発揮できない可能性を案内しており、シャワーから毎分約8L吐水できることを一つの目安としています。
これはすべてのシャワーヘッド共通の基準ではなく、ミラブル側が示している目安です。
減圧弁を外せば水圧は上がる?
製品によっては、シャワーホース周辺に減圧弁が付いている場合があります。
ミラブル公式でも、減圧弁によって流量が下がっているケースについて案内があります。
ただし、だからといって減圧弁を自己判断で全部外してはいけません。
水栓や一時止水シャワーの組み合わせによっては、ホースなどへ過大な圧力がかからないよう必要な部品として使用されています。
減圧弁を外す前に
水栓の型番と取扱説明書を確認し、メーカーが取り外し可能としている場合だけ対応してください。
分からない場合は、水栓メーカーまたはシャワーヘッドメーカーへ確認します。
「節水シャワーヘッドだから弱い」とは限らない
節水型のシャワーヘッドは流量を減らす設計があるため、従来ヘッドより水量が少なくなる場合があります。
しかし吐水穴を細くしたり配置を工夫したりすることで、少ない流量でも勢いを感じやすくしている製品もあります。
そのため、
節水率が高い=必ず弱い
とも言えません。
実際に重要なのは、
- 自宅の給水環境
- シャワーヘッドの必要流量
- 使用する水流モード
の組み合わせです。
水圧の強いシャワーヘッドへ買い替える前に確認する5項目
買い替え前チェック
□ 今のヘッドを掃除した
□ フィルターを確認した
□ カートリッジ交換時期を確認した
□ 他の蛇口を閉めても弱い
□ シャワーヘッドを外しても流量が少ないか確認した
最後の項目で、ヘッドを外しても弱いなら、別の高級シャワーヘッドへ替えても根本解決しない可能性があります。
逆にシャワーヘッド交換で体感が変わりやすいケース
次のケースなら交換で変化を感じる可能性があります。
- 現在のヘッドが目詰まりしている
- 吐水穴が大きく水が広がりすぎている
- 自分の好みに合うストレート・ジェット水流がない
- 古いシャワーヘッドを長年使っている
特に「水量」ではなく水の当たり方が弱いことに不満があるなら、ジェット・ストレート系水流を持つシャワーヘッドは比較する価値があります。
急に水圧が弱くなった場合は故障も疑う
昨日まで普通だったのに、突然大きく水量が減った場合は注意してください。
確認したいのは、
- 断水・水道工事
- 給湯器のエラー
- 水栓の異常
- フィルター詰まり
- ホースの異常
です。
家全体の蛇口が弱ければシャワーヘッド単体の問題とは考えにくくなります。
逆にシャワーだけ急に弱くなったなら、浴室側から確認します。
自分で直そうとしないほうがいい状態
- 水栓内部から水漏れしている
- 給湯器にエラーが出る
- 配管から異音がする
- 急激に家全体の水量が落ちた
- 水栓を分解しないと確認できない
- 減圧弁の必要性が分からない
この場合は無理に分解せず、水栓メーカー・給湯器メーカー・管理会社・水道業者などへ相談します。
賃貸で水圧が弱い場合は?
賃貸住宅では、設備側を勝手に改造できません。
シャワーヘッド交換だけなら原状回復できるケースが多いですが、
- 水栓の交換
- 配管工事
- 給湯器変更
- 減圧設備の変更
などは管理会社や大家への確認が必要です。
シャワーヘッドの水圧についてよくある質問
シャワーヘッドを替えると水圧は強くなりますか?
住宅側の水圧そのものは上がりません。
ただし、吐水穴や水流設計によって水の勢いを強く感じる場合はあります。
ミラブルに替えれば水圧は上がりますか?
メーカーは、シャワーヘッド交換だけで劇的に水圧が強くなることは基本的にないと案内しています。
ミラブルに交換して弱くなった場合は?
水流モード、トルネードスティック、ストレーナー、ホース、減圧弁、住宅側の給水環境を順番に確認します。
水だけ強くてお湯だけ弱いのはなぜ?
給湯器、水栓の湯側フィルター、給湯方式などが関係している可能性があります。
シャワーヘッドだけが原因とは限りません。
急にシャワーが弱くなったのはなぜ?
フィルターやカートリッジの詰まり、水道工事、給湯器、水栓、ホースなどを確認します。
節水シャワーヘッドは水圧が弱い?
流量が減る製品はありますが、吐水設計によって勢いを感じやすくしている製品もあります。
節水率だけでは判断できません。
減圧弁を外しても大丈夫?
製品によります。
水栓やシャワーの安全上必要な場合があるため、メーカーの取扱説明書を確認せず自己判断で外さないでください。
まとめ|水圧が弱いならシャワーヘッドを買う前に原因を切り分ける
シャワーの勢いが弱いと、新しいシャワーヘッドへ交換したくなります。
しかし原因が給湯器や住宅側なら、高いシャワーヘッドへ交換しても解決しない可能性があります。
確認する順番
① シャワーヘッド
② カートリッジ
③ フィルター・ストレーナー
④ ホース
⑤ 水栓
⑥ 給湯器
⑦ 住宅側の給水圧
特に、
「シャワーヘッドを外しても水量が少ない」
なら、ヘッド以外の原因を先に確認します。
反対に、今のシャワーヘッド自体の水流が物足りないなら、ストレート・ジェットなど自分が欲しい水流を持つ製品へ交換する価値があります。